【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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718: ◆WolEwA02oI[saga]
2016/09/14(水) 09:03:53.20 ID:DqXy9Drr0
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(拠点内が慌ただしいな・・・)

チガサキは何気なく拠点内を見渡す。ちらほらと見慣れないニンジャが歩いているのが散見できた。

(恐らくはワイルドハント=サンの作戦協力者・・・なるほど。キョート内で素行の面で問題児と言われている輩たちじゃないか)

そう思っていると何やら耳障りで聞いたことのある声が聞こえてくる。

「フィーヒヒヒ!それで・・・その・・・女子高校生ニンジャのレヴァンテイン=サンはどこに?」

「それは・・・その・・・」

どうやら拠点にいるニンジャ1人と話をしているようだ。チガサキの心中は穏やかではない。

拠点のニンジャが言い澱むのも無理はない。今彼女はチガサキと寝食まで共にしているのだ。それを口走ればどんな化学反応が起こるか分かったものではない。

「レヴァンテイン=サンにあってどうするんだ?」

拠点のニンジャが逆に質問する。

「直結相互循環は無理だから・・・せめて、せめて血を少し吸わせて―――」

モスキートがクネクネしながらそう言っている最中である。拠点のニンジャの足が震えた。

モスキートの背後に鬼神がブッダのような微笑みを浮かべながら立っていたのだ。ブッダデーモンがごとき威圧を内に秘めて!

チガサキはモスキートの頭を掴むと強制的に自分の方へと顔を向けさせる。

「アガッ!?」

「ドーモ。モスキート=サン。合宿以来かな?インクトーンです」

ジゴクの最下層から響いてくるような声にモスキートの目に宿った憤りの色が雲散霧消し恐怖一色に染め上げられる。

スレに古くからいる方はご存知であろうがチガサキとモスキートは以前行われた合宿の際に面識がある。

モスキートはその際にトモヨに変態的な行為を行いチガサキの怒りを買っていたのだ。

そして今チガサキとトモヨの関係は恋人。恋人が変態の手にかかるというのは耐えられないのだ。

「彼女は別けあって自分と常に行動を共にしているんだ・・・詳しい話を聞こうじゃないか。たっぷりとね」

チガサキはそのままモスキートの頭を掴んだまま引きずってドージョーの方へと引きずっていく。

「アイエエエエエエエエ!」

これから行われるであろうインタビューを想像しモスキートが悲鳴を上げ、逃げ出そうと暴れる。

だがモスキートの痩身と日ごろの鍛錬によって鋼のように鍛え上げられたチガサキとの力の差は歴然。

なすすべなくモスキートはドージョーへと引きずられていき、数時間後顔面あざだらけで帰ってきた。


(さて・・・作戦は明日にでも始まりそうだが、ニンジャスレイヤーはどうしてるんだろうか)

変態にインタビューを施し変な気を消し飛ばさせた後でチガサキは黙考する。彼の存在が消えられてはチガサキにとっては非常に不都合なのだ。

(とりあえずトランスポーター=サンに聞いてみるか・・・)

場合によっては・・・と考えつつチガサキはトランスポーターにコンタクトを取る。すると答えは直ぐ帰ってきて、意外なものだった。

曰く、

「奴は恐らくニチョームストリートの店絵馴染の店主と行動を共にしている」

「つい昨日もタマ・リバーで謎のモンスターめいたニンジャと戦っていたな。もっとも、店主の方は気絶していたが」

「おそらく奴の一時的な拠点もそこである可能性が高いな」

とのことであった。

(いろいろと好都合だな・・・タイミングさえ間違えなければ【絵馴染】に行けばニンジャスレイヤー=サンと話ができそうだ)

(協力者もいる傍らで即座にイクサに発展することも考えにくい。いい情報が手に入った)

(さて・・・今日の夜にでも作戦の連絡が来るはずだ。それに備えよう)

チガサキは夜を待った。



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