【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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◆WolEwA02oI
[saga]
2016/07/17(日) 07:53:52.10 ID:ujmUPUzR0
GM「時系列がずれてないというよりも・・・向こうが今ネオサイタマにいるから無理やり合わせたっていうのが正解」
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「ハァーッ・・・」
チガサキは大きなため息をついた。
「疲れましたネー」
アラクネーの方も精神的疲労が見て取れる。
「オチャを入れました。どうぞ」
台所に立っていたトモヨが茶菓子と墨石チャを持って2人に手渡した。
あれから数時間チガサキ・トモヨ・アラクネーはお互いの情報をすり合わせていた。
死亡した2名のグランドマスターが存命、アマクダリと仲がいい、ダークニンジャと結婚して娘もいるということはチガサキらからすれば衝撃でしかなかった。
一番はやはりニンジャスレイヤーがほとんど表舞台にいないことだろう。
だが話をしていると人物同士の相関関係はこちらとあまり変わっておらず、とりわけトモヨと己が恋人寸前ということに言及できるとは思っていなかったのだ。
よってチガサキは現実性は薄いと考えられるが信憑性は高いという結論に達した。
逆にアラクネーの方もこの世界の状況に衝撃を受けていた。
グランドマスターの死亡、アマクダリとの戦争、そして何よりもアラクネーという自身の存在が存在していないことだろう。
だがチガサキの権限でザイバツ構成員の名簿を見てもアラクネーの名は存在せず、事実と認めざる負えない物的証拠が揃っていたのだ。
よってアラクネーも一応この状況を現実と認め、これからどうするかという話を思い立ったところである。
2人は少しチャを飲むと再び言葉を紡ぎだす。より建設的な方向へと。
「なぜ、どうしてということを考えても意味がないだろう。世界線を移動したなんてことは本来起きえないんだからな」
「問題は これからどうするか なんですネー。インクストーン=サンのひと声でザイバツに加入はできますか?」
「無理だ。キョートからの指令で現在新規のニンジャは入れないことになってる。異例な事態だけどな」
「ではネオサイタマでフリーランスとして活動するしかないんですかネー」
「それもおすすめしない。現在ネオサイタマではニンジャスレイヤーが大手を振って活動中だ」
「ダークドメイン=サンが殺され、自分も腕を砕かれた。1対1では命がけになるぞ。仮に勝利できたとしても・・・」
アラクネーの表情が曇る。向こうの世界のチガサキも相当の実力者。彼を甚大に負傷させた上にダークドメインを殺したとなれば実力は疑うまでもない。
「どうすればいいんですかネー・・・」
アラクネーが途方に暮れる。住む場所は保証人が居なければまともに確保もできず、日銭も多いとは言い難い。
「いっそのこと居候させていただ・・・冗談ですー。その殺気をしまってくださいネー」
居候と言い出した途端チガサキが殺意を向けた。どうやらトモヨと2人暮らしということは・・・アラクネーは直ぐに発言を撤回した。
「そこで、だ。1つ提案がある」
チガサキは殺気をしまうと1つ提案をする。
「日銭もどうにもならない以上様々な問題が出てくるだろう。かといってネオサイタマに滞在するのも考え物だ」
「ならば・・・キョートに戻るというのはどうだろうか?」
「でもザイバツには・・・」
「それも織り込み済みだ。キョートでザイバツ紋を付けた非ザイバツニンジャが居ようものなら誅殺対象だ」
「キョートに自分の旅館があることは知っていたから・・・そこで中居として勤めてみないか?もちろんオイランサービスは除外する」
アラクネーからすれば衣食住に加え金銭面を一挙に解決する理想的な提案だ。だが現実は甘くないことも彼女は承知している。
「それだけのこと をするのであれば、それだけの見返りが欲しいということですネー」
「正解。アラクネー=サンにはキョートで諜報活動をしてほしい。専属のニンジャとしてね。自分と比較してもキョート暮らしが長いと見た。キョートの地理により詳しい人材が欲しかったんだ」
チガサキは生まれも育ちもネオサイタマ。キョートは完全アウェーでしかないのだ。ましてや相当の実力者が自身の手駒になるとすれば・・・アブバチトラズだろう。
「悪くない提案ですネー。もしかしたら帰れる方法が見つかるかもしれませんし」
「契約成立だな」
チガサキとアラクネーの奇妙な同盟が成立した。
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