【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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◆WolEwA02oI
[saga]
2016/06/13(月) 20:50:28.51 ID:xkUOhvyH0
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「ちょっと出かけてくるよ」
朝一番にチガサキは食事もそこそこに出かける旨をトモヨに伝えた。
朝食は手があまり効かないチガサキに代わりトモヨが作ったが、意外と食える。成長しているようだ。
「冗談でもやめてください」
トモヨの顔が一気に険しくなる。一時的とはいえ戦闘能力を半ば失っている状態では自殺行為に等しい。
「別にイクサをしに行くわけじゃないよ。ただ・・・来るべき時に備えて、これ を直してもらわないとね」
チガサキは使える方の手でブレーサーを取り出す。ブレーサーは何度も強い力で叩かれた結果ひしゃげている。
「正直、これがなかったら今頃はサンズ・リバーを渡っていたからね・・・」
「それにこれはギルドの粗製乱造・・・とはシツレイだけど、販売されているものと比べて桁違いの性能を誇る。ギルド内の施設じゃ手に負えないよ」
トモヨが見てもチガサキの装備しているものは他のモノとは一線を画す。施設内での修復は難しいだろう。
「ならワタシも一緒に・・・」
「確か今日は朝からミッションがあるのでは?」
「うぐ・・・」
一見スタンドプレーばかりしているように見えるが、しっかりと業務はこなしている。出任せは通用しない。
「それに・・・少し野暮用があるからね。ここに戻るのは同刻になると思う」
「分かりました・・・。でも、無茶だけはしないでくださいね」
「心配性だなぁ」
チガサキが苦笑する。無茶を選択していたらあの場からの生還は無理だというのに・・・
「まぁ。イッテキマス」
「イッテラッシャイ」
チガサキはトモヨに送り出され、朝のネオサイタマを歩いていく。
目的地へと足を進めるなか、チガサキは黙考する。
(あのヌンチャク・・・ただのヌンチャクではない。鎖が伸びるヌンチャクなんて聞いたことがない)
物理的に鎖が伸びるヌンチャクを製造することは可能だ。だがあのヌンチャクの伸び方は工学的に設計されたものではない。
(ましてやあの物理的ダメージ。黒檀めいた色だが、金属だ。だが金属にしても・・・)
チガサキは再び変形し、ひしゃげたブレーサーを見やる。
幾多の死線を潜り抜け、身を守ってくれた相棒。それがここまで変形することなど一度もなかった。
それほどまでに攻撃力が、破壊力が桁違いなのだ。ダークドメインが殺されたのも頷ける。
(だが・・・ヌンチャク、ヌンチャクかぁ・・・)
チガサキは頭を抱えた。ヌンチャク及びその構造に似た武器はチガサキの天敵でもあるのだ。
(アイキドーは相手の力を利用する武技。相手のバランスを理を以て崩すことを旨とする)
(だが・・・ヌンチャクのような使用者と武器が何らかの形で力学的に繋がっていない場合は無力)
仮にヌンチャクの攻撃面にアイキドーを叩きこんでも、ヌンチャクの双方の重りを繋ぐ鎖の部分で力が途絶えてしまう。
回転率の高さも相まって後の先をとるアイキドーの天敵なのだ。
(そういえばニーズヘグ=サンのヘビ・ケンも似たような構造だったなぁ・・・)
そう思っていると目的地に着いた。
「ドーモ。サブロ=サン。防具の修理を依頼したい」
ドウグ社の道具を直せるのはドウグ社だけだ。チガサキは変形したブレーサーを差し出した。
「ドーモ。これは・・・・・・また、随分と・・・・・・」
サブロ老人は己の作ったドウグの強度は承知である。それがここまで変形するのだ。驚きを隠せない。
「直せそうですか?」
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