【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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288: ◆WolEwA02oI[saga]
2016/04/15(金) 09:09:37.58 ID:eBGFexNh0
(いくら深いダメージを負わせたとはいえ相手はニンジャスレイヤー。深手を負った状態でのイクサは慣れたものかも知れない)

(動向を追ってみるか・・・)

チガサキはニンジャスレイヤーの足取りをたどってみる事にした。

ふとチガサキはおかしな点に気が付く。

(実際不可解な点が多すぎる)

(何故、今、ネオサイタマに、シルバーキーを連れて帰還したのか)

チガサキはニンジャスレイヤーの行動理由を探って見る。

しかし思いつく全ての理由を考えてもどれか1つの要件に必ず矛盾が出るのだ。

(動きを見て見るか・・・)

チガサキはネオサイタマの中でも屈指の高さを誇るマルノウチ・スゴイタカイビルの屋上に向かう。

そして何もせずにただボーっとネオサイタマの風景を眺めているのだ。

チガサキは狂ってしまったのだろうか?否。当然明確な理由が存在する。

(凄まじく蛇行しながらも徐々に半径を詰めて来てるな・・・)

チガサキはニンジャスレイヤーとのイクサ後、何故かニンジャの気配を「なんとなく」だが察知することが出来るようになっていた。

精度は荒いが何度もイクサをしてきた相手である。間違えようも無い。

その気配が包囲網を狭めるように、監視を潜り抜けるかのようにジリジリと中央へ向かって距離をつめているのが感じられた。

(この感覚は一体何なのか。一切が不明だが利用できるなら利用するほか無いな・・・)

チガサキ自身も己の新しい「知覚」に戸惑いながら同行を観察し続けた。


6/2深夜。

チガサキはふと目を覚ます。そこに見えたのは見慣れた天井ではなく、また自分もフートンに包まっているわけでもなかった。

それなりに広い20畳ほどの部屋。

床は良質なタタミが敷かれ、壁には「家族が大事」と書かれた自筆と思われるカケジクがある。

部屋の中央には囲炉裏があり、小さいながらも暖かな光を放っている。

囲炉裏の前には机が置かれ、数冊のカラテの指南書と古い方位磁針のようなものが置かれている。

窓の近くには植木鉢があり、一輪の大きな向日葵が綺麗に咲き誇っている。

違い棚にはいつも自分の部屋に飾っている今は亡き家族との集合写真が飾られている。

床には鍛錬用の重りが数個転がっており、部屋の隅をみれば木人トレーニング用の使い込まれた木人と新品のサンドバッグ(ニンジャ用)が置かれている。

何もおかしな所はない。

(何故ローカルコトダマ空間に・・・?)

チガサキは今まで瞑想を以ってこの空間を訪れていた。だが今は眠っているはずだ。

(これは一体・・・?)

疑問に思いながらもローカルコトダマ空間は本人にとって一番居心地のいい場所である。

暫く滞在しよう。そう思ったときである。

(あれ・・・?意識が遠のく)

チガサキの意識は遠のき、再び夢の世界へと連れ戻された。



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