【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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◆WolEwA02oI
[saga]
2015/10/26(月) 21:29:55.26 ID:53q8Jy8v0
「なるほど・・・それならもう1本増やしてもいいですよ」
そういってチガサキは机の上にあるタバコを不動産屋に渡す。
不動産屋はたいそう驚いた顔をする。
「ただ・・・これで納得いただけないと他を当たることになりますね・・・」
チガサキは手元の何の変哲も無い資料を指で叩く。商談と見せかけるためだ。
不動産屋はすぐ無言にOKを出した。
「今 頭金 を納めますね」
チガサキはそう言うとIRCを起動し、資料の飢えに紛れるように書かれている定員の講座に2000万入金した。
キャバァーン!
IRCがそう表示する。当然音は出ないように加工済みだ。
「ありがとうございます。では書類をお持ちしますね」
そういって不動産屋は奥へ行き、資料を取ってくる。
「此方です」
チガサキは資料を渡される。
(売りに出ているのか・・・)
チガサキは資料に記載された住所をみて、数年前にふらっと訪れた鎮守の森であることに気が付く。
なぜか火事に遭って全焼。それ以降ネオンの光さえない真っ暗闇の土地になっているのだ。
なぜ不動産屋は一見この何の価値も無い土地にワイロを求めたのか?
ネオサイタマ・キョートを問わずこの世界の住人は常にIRCで監視されているのだ。
キンコと呼ばれるIRCから隔離された空間で1時間100万と言う時代である。
永続的に隔離された空間が手に入るとなれば・・・法外な値が付くことは確実だ。
故に不動産業者としても上客中の上客が会話がわずかに匂わせるアトモスフィアを察知して極秘裏に提示する物件なのだ。
だがチガサキはこの段階をワイロで無理やり乗り切ったのだ!社員もバレればセプククラスの失態になる!
故に1000万の要求も高くは無いのだ!
チガサキは適当にアイサツをして、ギルドに戻りながら書類を流し読みする。
どうやら火災があったことにより土地を所持している情報が完全に消失し、役所で強引な手を使えばあっという間に手に入るようだ。
(これで1段階目はクリアだな・・・)
チガサキは役所へと足を向けると、極めて穏便に土地の所有権を手に入れた。
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