【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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◆WolEwA02oI
[saga]
2016/04/07(木) 17:53:51.84 ID:hnzgoT4R0
(なんてことだ・・・!なんてことだ・・・!)
チガサキは焦燥に駆られながらビルを蹴り、空を飛翔する。鍛え上げられたニンジャ筋力の為せるワザマエだ。
トランスポーターから送られてきた座標ではニンジャスレイヤーの現在位置はトモヨの活動範囲内。
それだけならまだしも彼女の受託しているミッションはノラニンジャ討伐・・・つまりはイクサである。
ニンジャを探し、見つけ、殺すということに優れたニンジャスレイヤーからすれば「ここにいます!」と大声で宣伝するようなものだ。
トモヨには飛翔するジツが存在する。ニンジャスレイヤーは一定以上の高度に飛翔されると打つ手が無くなることは研究済みだ。
だが今はシルバーキーという集中を乱すニンジャが同伴している。
高度なジツの発動には相応の集中力を必要とし、それをかき乱されれば強制解除。もしく発動さえしない。
ジツがまともに使えないという状況下でカラテに特化したニンジャスレイヤーを相手にすることは・・・自殺行為に等しい。
彼女の力量は自分が一番よく理解している。勝てるような・・・生き残れるような相手ではない。
アンプレンティス時代自分が殺されかけたように、彼女も同じような状況に置かれるだろう。
だが彼女には動きを麻痺させるドク・ジツなど使えない!
(何事も無いことに越したことは無い。だが・・・だが!)
チガサキはかつて無いほどの焦燥感と形容できない恐怖に駆られ、更に強くビルを蹴り、更に速く移動する。
その時・・・・・・発信機が作動した。
チガサキは顔面蒼白になりながら確認する。場所は・・・・・・彼女の活動範囲内。
発信機起動の記念すべき第一号はよりにもよってトモヨであった。
「ブッダファック!」
チガサキは口汚くブッダを呪うと更に速く移動するのであった!
ーーーーーーーーーーーー―ーー−−−−−
「あ・・・ぐ・・・!」
ニンジャスレイヤーはトモヨの首を絞めないように掴み上げている。その下にはカロウシが抜刀された状態で転がっていた。
顔には殴られ、蹴られたような痕もあり、口からは血が零れている。
「ザイバツの情報を洗いざらい話せ。さすれば楽に殺してやる」
ニンジャスレイヤーは決断的にそう言い放つ。近くにシルバーキーも立っているが彼は痛々しそうな顔で顔を背けている。
勝敗は誰の目で見ても明らかであった。
トモヨも当初は善戦したものの、圧倒的な基礎カラテの差に徐々に追い詰めらた。
苦渋の策として飛翔しようとした所をシルバーキーによって強制解除され、落下。致命的過ぎる隙を晒し・・・今に至る。
「お断り・・・します!ワタシは仲間を売らない!」
トモヨは掴み上げられながらも不適に微笑み、明確な意思を以って拒絶する。既に痛覚は高濃度ZBRによってほぼ機能していない。
ニンジャスレイヤーが自分を拷問すればそれだけ時間を稼げる。時間が稼げればチガサキが、愛する師が必ず駆けつけてくれる。
殺されたとしても・・・必ず敵はとってくれる。そう思いトモヨは拒絶したのだ。
「そうか。イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーは手刀を振り上げ、カイシャクしようとする。長時間の戦闘はニンジャスレイヤーらにとってもリスクでしかないのだ。
トモヨは覚悟を決め、瞳を閉じた。その時!
「グワーッ!」
突如ニンジャスレイヤーは砲弾が直撃したように水平方向に吹き飛ばされる!更に!
ギィン!ギィン!ギィン! という金属に何かが突き刺さるような鈍い音が数回に渡って周囲に響き渡る!
シルバーキーはヘナヘナと崩れ落ちた!その首筋には掠めたような痕があり、背後のビルには小さな穴が穿たれていた!
ニンジャスレイヤーは不覚を取ったと自認する。カイシャクしようとしたその一瞬を狙われたのだ。防ぎようは無い。
路地の奥から凍りつくような殺意と憎悪、カラテ交じりの声が響く。
「ドーモ。インクストーンです。貴様ら・・・・・・生きて帰れると思うなよ」
死神と鬼神が再び対峙した。
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