【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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220: ◆WolEwA02oI[saga]
2016/04/05(火) 10:13:57.42 ID:hkIDgLHV0
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チガサキはお昼頃からワイルドハントの下を訪れニンジャスレイヤーに対する戦略会議をしていた。

「レッドゴリラ=サンがやられたのはご存知ですね」

「知っている。君がその目で確認してきただろう」

「常識的に考えれば・・・次は我々の番に成ることは明白。それについてはどうお考えか」

「だからこそ君がいるのでは?インクストーン=サン」

「大規模なニンジャ集団を1人で守れと?発信機という手段はとられてはいるがあれは犠牲を前提とした手段。人材を考慮すれば避けるに越したことは無い手だ」

「・・・・・・」

ワイルドハントは閉口する。チガサキの言っていることに間違いは無いのだ。

たった1人のニンジャで大規模なニンジャ部隊を護衛することは無理に等しく、新規ニンジャ獲得を停止されている以上後手の発信機は使わないに越したことは無い。

だがワイルドハントにも策が無いことは無かった。だがあえて口にしようとはしない。

「集団を1人で守ることは実際難しい。だが今はニンジャスレイヤーと同行しているニンジャにある発信機が・・・」

そう言いかけたときである。

「来客ですな」

チガサキは言葉を遮りフスマの外に居る人物へと意識を向ける。

「どうした?」

ワイルドハントはフスマ越しに問う。ここはネオサイタマ。キョートのように堅苦しい作法は無いのだ。

「つい先ほどニンジャスレイヤーと同行していたニンジャの発信機の反応がロストしました・・・」

言葉は重く、沈痛そうであった。

「分かった。下がってくれ」

チガサキはフスマ越しにいる職員に離れるよう言う。

「・・・・・・さて、頼みの発信機も効果を失いましたな」

チガサキの発言にワイルドハントは頭を抱えた。

「策が無いわけではない・・・だが立場上教えるわけにはいかない」

苦し紛れにワイルドハントはそう答えた。

チガサキはその言葉からある程度の真意を察する。

(何かしら策は用意しているのかもしれない。だが・・・ザイバツが好ましくないと思う手段みたいだな)

(増してや自分は懲罰騎士。立場上教えたくとも教えることが出来ないのだろう・・・)

実際両者は実践主義という意味においては気が合うのだ。ザイバツの堅苦しいシステムのせいで正規の手段が使えないのなら非正規な手段を使わざるおえない。

だが立場上喋ってしまえばよくてケジメ、最悪セプク・・・そんな案件なのだと理解した。

「・・・自分はこの場に居る中では戦力的に対抗できる唯一のニンジャ。その自負はあります」

「自分としても動いてはいるのですが・・・やはり組織の力が必要なときもあります。そこはヨロシクオネガイシマス」

チガサキはワイルドハントにあえて不問にするという旨を告げ退出していった。


(ついにシルバーキーの反応がロストか・・・発信機を潰されたな)

戻り際チガサキは考える。

(これから奴らを完全に補足することが出来なくなった。犠牲者が出始めるぞ・・・)

(トランスポーター=サンからの座標はまだ来ない。早くしてくれ・・・!)

チガサキは焦燥に駆られていた。


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