【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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199: ◆WolEwA02oI[saga]
2016/03/24(木) 14:43:04.35 ID:HEfkQMxa0
(一応ザクロ=サンの方にも話を通して情報提供のルートを作っておくか・・・)

チガサキはそう考え、ザクロの店に入れる夜を待った。



(発信機が鳴らない。喜ばしいことだ)

そう思いつつニチョームストリートのザクロの店 絵馴染 へと入店する。

カランカラン・・・

「あら、アータは・・・」

「ドーモ。インクストーンです」

「また厄介ごとを持ってきたわけじゃないわよね」

ザクロが半ば呆れるように問う。

「半分はそうだな」

「あらやだ」

ザクロは顔をしかめた。

「でもまぁアータはお客様。話を聞かない訳には・・・いかないわよね。ご用件は?」

お客様は神様である という消費者を崇める格言がネオサイタマには存在している。

しかし実際は今となっては絶滅危惧種の男性歌手がライブの時に 観客を神様だと思って歌に臨む という心意気から生まれた言葉だ。

それが語呂のよさと都合のいい言葉であったため、今のような意味になっているのである。ショッギョムッショ。

「ニンジャスレイヤーの情報が欲しい」

チガサキは端的に答える。この2人の関係はビジネスなのだ。余計な美辞麗句や社交辞令は不要だろう。

「ニンジャスレイヤーの情報って・・・アータ達ザイバツのほうが詳しいでしょうに」

ザクロは殊更呆れる。ブッダに説法を求められるような気分だ。

「確かに情報の量や質では我々が圧倒的に上だ。だが・・・巨大組織である以上どうしても入手しにくい情報もあるのだ」

「なるほどね」

「アマクダリも親の敵とあって血眼になることは間違いない。情報を貰えれば口利きも可能なほどにな」

「求めるものは安全 わかってるじゃない・・・」

「入手出来次第提供するわ。ただ能動的に動くわけじゃないから期待はしないでね」

「もとよりそのつもりだ」

チガサキは微笑してザクロに返答する。

普段ならばここでチガサキは拠点へと帰るはずなのだが・・・

「それともう1つ。もう1人ニンジャがいるな?」

チガサキの優れたニンジャ感覚はこの絵馴染にもう1人ニンジャが潜伏していることを伝えていた!

だが具体的な内容までは分からない。敵なのか味方なのかは勿論、相手のジツも掴めない。

この芸当ができるのはナラクがいるニンジャスレイヤーだけなものだ。

だが警戒しておくに越したことは無い。ザクロの裏切りも視野に入れ、チガサキはカラテを込めてそう問うた。

「凄まじいニンジャ感覚ね・・・でも敵対する気はないの。流れのニンジャを保護しただけ」

「消耗がすごいらしくて今は居室のほうで泥のように眠っているわ。見た感じ学生くらいの女の子。起こすのは酷でしょう?」

(ここで追求も出来るが・・・)

チガサキはそう思ったがすぐに取り消した。自ら面倒を作りにいくのは御免だ。

「ならよかった。それではオタッシャデ」

「オタッシャデ」

チガサキは絵馴染を後にした。


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