【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ サイゴン!その19【忍殺】
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177: ◆WolEwA02oI[saga]
2016/03/19(土) 20:47:41.99 ID:w8zVL/xd0
(骨のありそうな新人でも探して見るか・・・)

チガサキはそう考え、登録名簿の確認へと向かった。

(何だ・・・コレは!)

だが名簿には4月以降一切ニンジャが加入していないことが記されていた。

(如何にニンジャの発掘が大変とはいえこの少なさは実際おかしい)

チガサキはニューロンを回転させ、1つの結論の至る。

(アマクダリ・・・か)

現在ネオサイタマはザイバツとアマクダリ2組織が並立して存在しているという状況下だ。

力関係はザイバツの方が大きく、アマクダリは非常に心もとない。

だがアマクダリは旧ソウカイヤというネームバリューを持っており、ネオサイタマを基点として生成された組織である。

ザイバツとは違いソウカイヤ・・・アマクダリは完全な実力主義。力があるものこそが正義の世界だ。

己のように純粋に実力だけで這い上がっていくことはザイバツでは非常に厳しい。

ましてやワビサビ・ムラハチ・強力過ぎる徒弟制度・・・そういったものは自分がそうであるようにネオサイタマ生まれのニンジャからすればただの鎖でしかない。

ましてやアマクダリは新興組織。野心に溢れ、実力があるものはアマクダリに流れることはごく自然な事だろう。

(だが・・・それらを加味してもなお1名も居ないというのはおかしくないか・・・?)

不審に思い、関係していたであろうんニンジャのところへと足を運んだ。


「ドーモ。アンバサダー=サン。急な話で申し訳ない」

「ドーモ。インクストーン=サン。新人の件か・・・」

チガサキが用件を伝え切るとアンバサダーはばつが悪そうに頭をかく。

「単刀直入に答えれば、キョートの方から締め切れという指令が来ていた」

「何故?」

「それは分からない。だが ネオサイタマ出身のニンジャは不要 という文書が来ているのは事実だ」

アンバサダーはマキモノを取り出し、チガサキに見せる。確かにそのような内容とパラゴンのハンコが押されていた。

(正式な指令書だ。間違いない。ならばなおさら解せない。下賎の地というイメージを抱かれているのは事実だが・・・)

「かなり際どい質問をしますが、浮かんだ可能性でありますので質問させて頂きたい。ネオサイタマから撤退の可能性は?」

アンバサダーの表情がいっそう険しくなる。

「否定は出来ない。特に4月頭頃から指令書に不穏な点が散見するのは事実だ。更に言えばキョートの方でも新規ニンジャのノルマが大幅に減ったという噂もある」

「ザイバツに所属するニンジャの総数を減らす・・・?過去最悪の死亡者数を出しているこの状況で?」

ニンジャスレイヤーが暴れており、かつて無いほどの死亡者数が出ているのはマスター階位でなくとも衆知の事実のはずだ。

「肯定的に捕らえれば、徒弟制度で戦闘可能なニンジャを割きたくないとも取れる」

「否定的に捕らえれば?」

「・・・・・・・・・分からない」

重い沈黙が流れる。ニンジャの数を減らすという行為に一体何の意味があるというのか。

(恐らくは中枢・・・パラゴン=サン辺りの知恵なのだろうが・・・分からないことが多すぎる)

(とにかく4月頭に何かがあった。それが理由でニンジャを多くする必要性が無くなったということか・・・)

「忙しい中重い質問を・・・すみません。アンバサダー=サン」

「いや。コレを1人で抱えるのは厳しい所だった。助かった。インクストーン=サン」

(共犯者にされてしまったようだ・・・)

チガサキは苦笑を漏らしながら退出した。だがそのニューロンはその理由についてあれこれ考え、回転していたのであった。


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