魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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64: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/09/26(土) 03:17:39.37 ID:pVQvFyFt0

魔王「なにを呆けている? 用が済んだなら下がれ、近衛」

近衛「これは申し訳ありません、魔王陛下。少々思い出した事がありまして…」

魔王「思い出したことだと?」


院からの忠言をそのまま伝えるわけにはいかず
姿勢を正すふりをして時間を稼ぐ。

思い出した言葉のおかげで、今の自分のなすべき事が間違いではないと確信できた。

清浄の森への視察。
そんなものを勧められるのは、確かに自分しかいない。
胸に引っかかるものもあったが、それが魔王の為に必要だというのならば厭わない。


近衛(清浄の森か…。何か若君の興味をそそるようなものがあれば。あそこは、確か…)


ふと下男たちの間で騒がれていた噂話を思い出し、利用する手を思いついた。
近衛は軽く咳払いして、焦れた様子の魔王に進言する。




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