魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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56: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/09/26(土) 03:12:11.44 ID:pVQvFyFt0

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深夜
本殿・最奥の間−


―――シュ。

暗闇の中、格子窓の滑らかに滑る気配。
僅かに戸が開けられたと気づいたのは、ほのかに入り込んだ月灯りの為だった。


天使「っ、だ、誰…!」

「シッ」


ゆっくりと近づく影の塊。
御簾越しに見えるそれに、天使は怯えながらも視線を離せない。

影は足音も立てず、部屋の隅に置かれた几帳の裏に入り込む。
そこでようやく一息ついたように、蜀台の灯心に火を点した。




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