魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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224: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/01/20(水) 05:27:54.16 ID:/1IMYSK40

亀姫はスと手のひらを合わせて、黙祷をささげた。暗い結末を感じたのだろう。

平然と神殺しを行う一面を持ちながら、見も知らぬ誰かの不幸な死を自然と悼む亀姫に、近衛は苦笑する。

それからもう一度本に目を落として、呟いた。


近衛「……神が、あの場にいたのですね」

亀姫「近衛?」

近衛「……ヒトを助けるわけでもなく、自分たちの正当性を立証するためだけに……。神はあの場に降りていたのですね」

亀姫「………神族は、ニンゲンを守りませんでしたの…?」

近衛「守る?」

亀姫「神族は、今は無き地表を見守り、育んでいたはずですわ。魔の者との対立こそありましたけれど、ニンゲンとは交友関係にあったと思っておりましたけれど」

近衛「……ご冗談を」

亀姫「冗談ではありませんわ。古来よりそうしてきたはずですもの」

近衛「ありえませんよ。だって自分たちニンゲンは、神に……」



近衛「神を守る武器となることを、強要されたんですから」






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