魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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195: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/19(土) 17:40:04.88 ID:KsRRdV6N0

やりとりに笑いながら、魔王が刀で“門から生えた太枝”を斬り落とす。
一瞬だけ勢いよく噴き出した赤が、鮮やかに門を彩った。それ以外の反応は無い。


魔王「ふむ。既に向こう側は斬り落とされていると見える」

近衛「では、改めて開けなおさせていただきます。皆様、よろしいでしょうか」


「ああ、まて」と、魔王は“太枝”とスピアを蹴りどかした。
それがまるで本当に剪定された木屑のように見えて、近衛はそう見えてしまった自分に少しの嫌悪を感じた。


近衛(死体になってしまえば… 屑や瓦礫と、かわりない。敵も、味方も――自分も)


転がった“木屑”を見て、戦争の感覚を取り戻したのだと実感した。


近衛「………参ります!」ザッ…


ダンッ――


身を低く、肩を使って勢いよく扉を押し開く。
その瞬間に、数十の精鋭らしき天の者によって 魔王達は“歓迎”された。





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