魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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184: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/19(土) 17:25:25.39 ID:KsRRdV6N0

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集まった部下で庭は埋め尽くされている
その中心に立っているのは、魔王。


魔王「―――――」


一見すると、深呼吸をしているようだった。
だがすぐに違和感に気付く。穏やかに流れていた風が僅かづつ勢いを増して、魔王の元へ集まっていくのだ。

魔王の力は、“魔素を自在に操る力”と“魔力”の2つに分ける事が出来る。

大気の中に多量に混在する魔素を操る事は、事実上“大気を操る”ことに等しい。
結界はその応用で、大気中の魔素を固定化させることによって、その内外の物質の流入を阻止するものだ。

そして魔力は、物理的な影響力を持つ“力”そのものである。


その2種類の力をもって、魔王は天への道を無理矢理に作り出す。
故意に竜巻を起こし、それを魔力によって細長く圧縮し、天へと突き上げるのだ。

みなはその瞬間を、固唾を呑んで見守っている。




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