利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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654:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2016/12/25(日) 04:49:23.72 ID:gfxgnvvZo
ガチャ──パタン

利根「ふぅ……。皆、喜んでおったのう」

提督「ああ。良い笑顔だった。これからもクリスマスは菓子を配るとしよう」

利根「うむ!」

提督「さて利根。手伝ってくれたお前にもクリスマスプレゼントがあるのだが」

利根「ほう、プレゼントとな? 何があるのじゃ?」ワクワク

提督「これだ」スッ

利根「うん? さっき配っていた最中……と似ておるのう。なんだか形が歪じゃ」

提督「間宮と伊良湖の完全監修の下だったが、私が作った」

利根「……なぬ!? 提督の手作りじゃと!?」

提督「そんなに驚くか」

利根「なんでも、以前は卵と塩だけで虹色の物体Xが出来るとかと耳にした事があるぞ」

提督「まあ……な。そんな時代もあった。私は料理が壊滅的に下手だ。……だが、島暮らしをしていた事もあって、簡単な料理くらいならば出来るようになっている。それで、いつも私の傍に居てくれている利根へ渡すのに丁度良いと思ったんだ」

利根「レア物じゃ!! 提督の手作り菓子じゃ!! わーい!」

提督「お前、この間はお菓子で喜ぶのはお子様だとか言っていなかったか?」

利根「何を言う! 提督の手作りで喜ばぬ愚か者など居らぬわ!」

提督「喜んでくれて何より」

利根「……じゃが、ちと足りぬのう」

提督「食いしん坊かお前は」

利根「そういう意味ではないわ。……提督よ、この最中を口で咥えてくれぬか?」


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