利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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妖怪艦娘吊るし
◆I5l/cvh.9A
[saga]
2016/06/12(日) 01:06:42.60 ID:dCKzIXvTo
提督「まあ、あいつが深読みをしたという所だ」
金剛「深読み、デスか?」
金剛「──あ、なるほど」
提督「教えて貰ったのか」
金剛「ハイ。けど、本当にシスターは皆さんの事をよく分かっているデスね。私にはどういう事なのか検討もつかなかったデス」
提督「何年も一緒に居るから分かる事だ。そうでなかったら分からないのが普通だろう?」
金剛「……………………」
提督「うん?」
金剛「ぁ……い、いえ。なんでもないデス」
提督「……そうか」
提督(……下田の仲間達の事を、よく分かっていなかったのだろうか)
金剛「! ……あ、あの…………」
提督「どうした?」
金剛「私が何を考えていたのか、分かってしまったデスか……?」
提督「いや、分からんよ。出来るのは憶測くらいだ」
金剛「……なんだか、テートクならば私の考えていた事を言い当てそうデス」
提督「さて、それは分からんな」
金剛「…………? えっと、それはどういう…………あぅ……分かりまシタ……」
提督「……金剛、この子に何かを吹き込んでいるな?」
金剛「……………………テートクはこういう時に頑固になるから、何を考えていたのかも教えてくれなくなると言っていまシタ」
提督「…………」フイッ
金剛(顔を背けた……という事は、当たっているのデスかね?)
提督「ところで話は変わるが、明日の準備は出来ているか?」
金剛「正式に私が在籍するお話デスね。ハイ。ちゃんと頭の中でイメージトレーニングも出来ていマス」
提督「よろしい。ならば、最終確認として私と会話をしてみよう。明日の予行演習だ。──金剛、これからよろしく頼む」
金剛「ハイ。こちらこそよろしくデス」ペコ
提督「……ふむ。硬いな」
金剛「あう……硬いデスか」
提督「そうだな。硬い。もっと素直に自分を曝け出して構わんのだぞ?」
金剛「それは失礼のような……」
提督「……ふうむ。ならば──」
金剛「えっと、それでしタラ──」
提督「────────」
金剛「────? ────────!」
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