利根「提督よ、お主なかなか暇そうじゃの?」 金剛「…………」 二隻目
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158:妖怪艦娘吊るし ◆I5l/cvh.9A[saga]
2015/12/22(火) 14:50:51.28 ID:G0gfHGYMo
飛龍「……あの、提督」

提督「どうした」サラサラ

飛龍「……………………」

提督「……む?」

飛龍「……だ、誰にも言いません。だから……教えてくれますか? 利根さんの事をどう思っているのかを」

提督「気になるか」サラサラ

飛龍「はい……」

提督「そうだな。近くに居て当たり前の存在にはなっている。流石に三年近く片時も離れる事がなかったらそうなるだろう」サラサラ

飛龍「……そこに恋愛感情はありますか?」

提督「恋愛感情……。難しいな。それに関しては何とも言えん。少なくとも、さっきの利根の行動を見て何とも思わなかった点を考えると普通ではないと言えるが」

飛龍「…………」

提督「……飛龍、お前も今日は寝てしまった方が良い」

飛龍「え……?」

提督「そんな状態では仕事に手が付かないだろう。後の事は私に任せて──」

飛龍「…………」ジワ

提督(ああ……やってしまった……。今の飛龍に今の言葉はマズかった……。飛龍にとっては今の時間が特に大切だというのに……)

飛龍「……ごめんなさい。確かに、このままではお仕事になりませんね……」フイッ

提督(そんな急いで顔を隠しても、もう涙が見えてしまっているのは分かっているだろうに……)

飛龍「後の事……お願いします……」スッ

提督「──待て、飛龍」

飛龍「…………はい」

提督「振り向かなくて良い。そのままの状態で立っていろ」スッ

飛龍「……………………」


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