8: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/08/29(土) 20:03:58.43 ID:tNq3pxyB0
魔女「あと、潔癖な面もある。
室内の汚れはすぐに目につくたちなんだ。
研究室内が汚れていては良い発想も浮かばないというものだろう」
戦士「研究室じゃないって。俺の家だから」
魔女「繕い物もお手のものだ。たとえ種族が違っても繋ぎ合わせる事だってできる。
絹糸のごとき脈管や神経の吻合だろうと、私なら容易だ」
戦士「あーキメラね。キメラの事ね!」
魔女「ええい、つまり応用が効くという事だ。
家庭の屋台骨を支える良き妻になる自信はある。
まぁ待て、容姿に関しては、私は学者肌だから、日光による損傷も少ないし、
精一杯のケアは施しているのだが…それほど…
生活は不規則不摂生の極致だったし…
いや、しかし化粧品に関しては一廉の腕前だと自負している。
半刻ほどくれれば絶世の美女とまではいかないが10人並の顔には仕上げれるだろう。
体型に関しても体脂肪率は高めだ。私は運動が苦手だから…とりたてて鍛えられてはいないが…
しかし痩せ薬だって作る事はできるんだ。私は魔女だからな。
君が痩せ型が好みだというなら立処に痩せてみせよう」
戦士「容姿はともかく、一番大事なところを忘れてるぞ」
魔女「む、この他になにかあるのか?」
戦士「夫婦ってのは愛し合っていなければいけないだろう」
魔女「なに、その点は問題ない。私は君を深く愛している」
戦士「………はぁ?」
魔女「私とて好き合っていない者同士がつがいになる事に抵抗くらいある」
戦士「待て待て、9年間会ってないんだぞ」
魔女「私は4日前にもう君に会っているんだぞ。私は昆虫の姿だったが」
戦士「使い魔じゃねえか」
魔女「私の世界で3つだけの、変えられないものの3つめだ。
それを確信したんだ」
戦士「なにが変わらないんだよ」
魔女「あの約束は、私の中で決して色褪せる事はない」
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