402: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/12/30(水) 01:36:29.45 ID:+mjVyJCo0
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―――そう。…出ていくのね。
ふふ。君にも、色々迷惑をかけてしまった。
これも仕方ないんだ。
これ以上ここにいても良い事もないし、
頃合いなんだろうね。
―――結局。
あなたの産み出したものは、
なにひとつあなたの手には残らなかったわね。
手柄も名声も必要ない。
私にとってそんなもの、必要なら、いくらでも手に入るものだった。
私に必要なものは、ここの教育機関と、研究設備だった。
なにも母校を軽んじるつもりはないが、
ここで学ぶべきことはもうない。
ふふふ、しかし追放とは。
まだ利用価値があると思われているとは…ふふふ。
―――学院はそう思っていても、
国はどう思うかしらね?
…そう、か。
君は。
―――さっき指令が来たの。
あなたの身柄の確保。
…断りたかったけど、私の権限では無理ね。
ふふ…。
これも仕方ない、…か。
私では、君から逃げ切る事は不可能に近い…ね。
―――諦めるの?
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