328: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/10/22(木) 01:53:19.87 ID:GXsKHRI30
賢者「じゃ、気をつけてね」
戦士「………ああ。
お前もな」
賢者は一度背を向けたが、
賢者「…あ」
なにかを思い出したように振り向いた。
賢者「そういえば、言いたい事あるんだけど」
戦士「ん?」
賢者「………うーん」
戦士「なんだよ」
賢者「…やっぱり、いいわ。
次に会った時の方が良さそうね」
戦士「な、なんなんだよ」
賢者「んーん。いいの。
とにかく今は、あの子の言う事、聞いてあげて。
私、魔法の王国で待ってるから、
その時のあんた見て、決めるから」
戦士「…よくわかんねーけど。
はは。じゃあ、意地でも死ねねぇわ」
賢者「当たり前じゃん。
私より先に死んだら怒るからね。
じゃあ、またね」
そして彼女はいつものように、
一陣の風と共に消えた。
585Res/472.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20