323: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/10/22(木) 01:42:53.98 ID:GXsKHRI30
憲兵「…愛国故の造反とばかり思っていたが、
なんの事もない、ただの強権的なテロリストとはな」
吐き捨て、抜剣する。
同時に己の無能さを嘆いた。
軍警察の地位にありながら、ここまでの造反を許してしまったのだ。
しかし、今知り得た事をよしとせざるを得ない。
軍議には王も出席するのだ。
恐らく軍議が始まってしまえば、
その場で国家転覆は完了してしまうのだろう。
大将「王家の血筋は根絶やしにする。
くくく、そしてそれはあなたも例外にはならん」
憲兵「………ほざけ。そうはさせん」
大将「城内に味方が居るとは思わない方がいい。
では、わしは失礼しよう。
せいぜい足掻くがいい―――――」
憲兵「待て、貴様!!」
大将「―――――第二王子殿」
大将がこちらに背を向けた時、
一人の衛兵が斬りかかってきた。
視界が閃光に包まれるのと、それは同時。
室内の誰もが目を眩ませ、
気付いた時には手を引かれ、
大将を通そうと兵たちが開けた道へと誘われていた。
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