236: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/09/19(土) 02:40:23.34 ID:HzNUYnay0
賢者「私、意外と祖国を愛してるのよ。
祖国に殉じれるなら本望だわ」
戦士「魔女と勇者の繋がり、探すんじゃなかったのか?」
賢者「あのね、私は国の役に立つから、便宜が図られるし、
普通じゃできない事もできるわ。
でも、自由にやれるわけじゃないのよ。
逃げても、中央王国からも魔法の王国からも追手がかかるだろうし、
国の後ろ盾がなくなった私なんて、
…あの子の役には、…とても」
戦士「…だから、ここで死ぬってのか」
賢者「まぁね。
どうしたって死ぬんなら、ここがいいな。
…あんたは、行きなさい。
あの子の遺志、継いであげて」
戦士「お前、馬鹿だわ」
賢者「あんたに言われたくないわ」
戦士「いや、お前の方が馬鹿だわ。
確実に馬鹿」
賢者「はぁ?なんでよ」
戦士「すっげー、馬鹿だから」
賢者「……………怒るわよ」
戦士「怒ってみろよ馬鹿野郎」
賢者「…いい度胸じゃない。
静かに死なせてくれないなら、先に殺してあげるわ」
戦士「いいか!!!
あいつの遺志を継ぐってんなら、
お前が死ぬのを止めなきゃなんねーんだよ!!!!!」
賢者「………ぇ」
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