魔女「ふふ。妻の鑑だろう?」
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206: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/09/19(土) 02:14:26.19 ID:HzNUYnay0



賢者「その男が、勇者の素性を知っているって仮説よ」

戦士「勇者の素性?」

賢者「そ。
   あの雷女が、どういう生まれで、どこで剣を習ったのか。
   どこで雷魔法を身につけたのか。
   それだけじゃないわ。
   弱点も」

戦士「でも。それは、あくまで仮説だろう。
   なにも知らない場合はどうするんだ」

賢者「調べが必要ならそうするだけよ。
   たとえ思わぬ結果でも………。
   そんな事は大きな問題じゃない。
   そうでしょ?」

戦士「……………そんな、仕事」

賢者「忘れたの?
   私達は荒事専門なのよ」


つまりこういう事だ。
盗賊が何を知っていようと知らなかろうと、
賢者たちは、「行動を起こしてから考える」。

捕まえてみて、知っていれば聞き出すし、
知らなければ殺すだけ。
可能性のひとつを潰してみる、というだけ。

だが、それは。


戦士「学院はそこまで追い詰められているのか?」

賢者「これは学院のお仕事じゃないわ。
   魔法学院は国立施設なのよ。知ってるでしょう?
   このお仕事は、国家直々のお仕事よ」

戦士「じゃあ、戦争は」

賢者「避け得ないと判断したわけ。
   私はこのお仕事、したくなかったけど、
   出来の悪い部下が突っ走っちゃって。
   おかげで話がややこしくなったわ」





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