162: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/09/12(土) 00:53:25.94 ID:woiMU4L00
賢者「いつ立つの?」
戦士「しばらく王都に居るよ。
中央王国で何をすればいいのか、
まだわかってないし」
賢者「そ。
私もしばらく居るけど、
あまり夜出歩かないほうが良いわよ。
明日には魔法の都から執行部が何人か来るはずだから」
戦士「きな臭い事してんなぁ」
賢者「…あんたはさ」
戦士「ん?」
賢者「………なぜ、強くなったの」
戦士「さぁ、わからん。
俺は強いとは思ってないが、
気付いたらこうなってたよ」
賢者「うふふ、嘘つきね。
それは男の嘘とは言わないわ」
戦士「なんだよ、男の嘘って」
賢者「男の嘘はなにかを守るためにつくものよ。
秘密を纏えるのは女だけ」
戦士「…別に、守るもんなんて、ねぇから」
賢者「ねぇ、聞かせてよ」
戦士「何を」
賢者「愛する人が殺される瞬間を目の当たりにして、
なにもできずにいる気持ちを」
戦士「……………」
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