128: ◆DTYk0ojAZ4Op[saga]
2015/09/05(土) 01:45:19.89 ID:X+mP6cx90
勇者「実は知ってた」
戦士「………そうか。
うちの町に居たんだもんな。
編制の時に経歴くらい見るよな」
勇者「うんうん、18と20って、ぴったりだ」
戦士「なにがだよ」
勇者「なんでもないよー。
盗賊、ココア淹れて。
あまいやつ」
盗賊「はいはい」
戦士「まぁ、協力関係もこれで、終わりだな」
勇者「えー。僕、君を手放すつもりないよ」
戦士「これからも協力してやってもいいが、
58連隊に正式に要請してくれ。
あんまりきな臭い話は無しでな。
ああ、王都に連れて行くって話、忘れてもらっちゃ困るが」
勇者「うーん、それは…うーん。
お仕事の都合がつかないと、できないしぃ…」
戦士「仕事で都合つけてくれよ」
勇者「だからー、君には僕の後ろを守って欲しいんだってばー」
戦士「一人でどうにもならない時は呼んでくれ。
色々教えてもらって助かったんだ。
そのくらいはしてやる」
勇者「うーん、まぁ、それでも、いい…かぁ…」
ココアを嬉しそうに抱える。
怜悧な眼光はなりを潜め、
今の勇者は爛漫な少女そのものだ。
部屋着なんか清楚なチュニックである。
ブルーメタルの鎧と同じ、抜けるような空色。
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