57: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/24(月) 01:24:06.37 ID:5+QeUg+W0
ノブレス・オブリージュ……"富める者は、人類の未来に奉仕する義務を負う"。
ジュリウスは裕福な家庭で産まれ、幼少期に両親を亡くした後、ラケル博士によって引き取られたのだという。
そこでも"ブラッド"に通ずる選りすぐりのエリートとして育てられた半生から、彼は特にその意識が強いのだろう。
私には耳の痛い話だけど、反対する理由もなかった。
そうした経緯もあり、ジュリウスが極東支部を空けている間は、副隊長の私に"ブラッド"の運用が任せられることとなった。
シエルが補佐にいて、ロミオやナナは快く応じてくれるし、今ではギルも協力的になってくれている。
だから、何か大事でも起こらない限りは私の指揮でもなんとか……
「……副隊長、そちらの資料ではありません。こちらの資料を」
「……ダメだこりゃ」
「……ガチガチだねー」
「……」
……なる、はず。きっと。
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