502: ◆6QfWz14LJM[saga]
2017/05/21(日) 23:27:49.63 ID:EIMMUKx9O
◇
今日何度目かわからない、大剣の横薙ぎを躱す。
風圧に戦ぎ、足元で擦れる雑草を尻目に、私は前方に踏み込んだ。
返す刀で放たれた突きとすれ違い、敵の股下を潜り抜けたところで、ブレーキ代わりに突き出した片脚が身体を跳躍させる。
捻った胴体から繰り出される、既に展開を終えていた槍型神機の穂先は、巨体が振り向く暇も与えず、その背部を貫いた。
『――反応の消失を確認。残り一体です』
広大な庭園を中心に形成された、都市の亡骸。
この付近に位置する"サテライト拠点"への侵入を防ぐため、私は暴走した"神機兵"の処理にあたっていた。
突き刺した神機を引き抜き、姿勢をぐらつかせた敵の背後に着地する。
圧し掛かる重圧に、立ち上がった後も身体が慣れない。
アラガミ化した"神機兵"の発生頻度は未だ小規模ながら、衰えを見せなかった。
そのために神機使いも連戦を強いられ、少しずつ疲労の色を見せ始めている。
ただでさえ万全な調子とは言えない私の身体は、早くも悲鳴を上げていた。
既に、接地の感覚も遠い。
それでも、まだ何とか平常を装える範囲だ。
「っ……」
不意に内臓を締め上げ、駆け登ってくるこれを除けば。
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