482: ◆6QfWz14LJM[saga]
2017/03/27(月) 02:33:09.44 ID:InYfLZS3O
実務上では理性的な判断に富むシエルも、人間関係、特に"ブラッド"に関する事ならば、こうも感情的になってしまう。
副隊長を任せられる実力はあるけど、彼女も隊の中では最年少なのだ。
こうして年相応な面も見せてくれるシエルだからこそ、私も出来れば伝えずにおきたかった。
「確実に成功させたいんだ。そのためには、みんなも万全の状態でいてもらう」
「……だから、こうしてシエルに打ち明けた」
だけど、彼女には早い段階で見抜かれてしまうという確信があった。
……私の意地を通すためには、シエルに辛い立場を押しつけるしか、ない。
「……今の私が、任務に支障をきたすほど動揺している事実は、否定できません」
「でも……それでも!今の君の行動を認めることも、私には……!」
到底彼女には納得されないであろうことも、わかっている。
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