420: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/09/12(月) 05:08:28.26 ID:4XvaLmvho
突き出された剣先が、私の頬を掠める。
伸びきった腕の関節部を、背後から奇襲をかけたギルの槍が貫通する。
「……わかった、こっちに任せて」
どうやら、アスナちゃんはまだ運び出されてはいないらしい。
「ギル、聞いてた?」
『おう、さっさと行け』
「そうする」
敵に背を向け、来た道を駆け戻る。
流れ弾や、あるいは直接こちらを狙う攻撃をすり抜け、私は正面を塞ぐ、瓦礫の山に辿り着いた。
銃撃が人間一人は通り抜けられる穴を作ったところで、轟音と地響きを感じ取る。
一拍遅れた悲鳴をも聞き届け、再度"病院"に躍り出た私の眼前には、立ち尽くすユノと、彼女を見下ろす"神機兵"の姿があった。
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