榛名「榛名恋愛相談所」 漣「3件目ですよご主人様!」
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◆ATK1PCranA
[saga]
2016/02/14(日) 22:28:27.52 ID:bCkOO5iT0
〜数時間後〜
陽炎「ふ〜。だいたいやることはやったし、次はどうしよっかな」
コンコン ガチャッ
不知火「陽炎」
陽炎「ん?ああ不知火。おかえりなさい。どうだった?」
不知火「ちゃんと渡せましたよ。司令も喜んでくださいました」
陽炎「告白は?」
不知火「す、するわけないでしょう。べ、別に不知火は司令をそういう風には……」ワタワタ
陽炎「あーはいはい。そうだったわね。まったく、いい加減開き直ってキスと一緒に告白でもすればいいのに……」
不知火「き、キスなんてしていません」
陽炎「いや誰もしたなんて言ってな――――え?不知火あんたまさか」
不知火「べ、べべべべべべべ別に今はその話はどうでもいいでしょう!そ、それより陽炎、少しだけ手を借りてもいいですか?」
陽炎「誤魔化し方へったくそねぇ……はい、どうぞ」
不知火「いつもありがとう、お姉ちゃん」ニコッ
透き通るような笑顔とともに渡されたのは、綺麗に包装された何かで。
その何かから微かに香る匂いは、今日一日で随分かぎ慣れたもので。
陽炎「これ……チョコ?」
不知火「はい。友チョコ、というやつです」
陽炎「でも時間足りなかったんじゃ」
不知火「実は、一番最初にそれから作り始めたんです。そのせいで、司令官との約束の時間に少し遅れてしまいましたが」
陽炎「……あんたって子は、本当にまったく」フイッ
不知火「おやおやどうしたのですか陽炎。急に顔を背けたりして。まさか感極まって泣いてしまいそうに?」なったのですか?」
陽炎「バカ言ってんじゃないわよ。あんたがさっき『お姉ちゃん』なんて変な呼び方するから、笑いそうになったのを堪えてるだけよ」
不知火「なっ!?」
陽炎「はいはい掴み掛かってこないの。とりあえずちょっとここで待ってなさい。このチョコのお礼に、あたしが最高のチョコを作ってきてあげるから」
そう言って出て行く姉の背は、本人は絶対に認めないだろうけれど、やはり嬉しそうだった。
不知火「はい、楽しみにしていますよ。お姉ちゃん」クスッ
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