男「死にたがりな幼馴染の自殺を止められない」 その3-2
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42: ◆SetoseN//M[saga]
2015/08/09(日) 00:15:14.59 ID:IBjzzhsWo
半吸血鬼と同じ味がする、ということが何を指すのか当人でない僕にはいまいちわからないとこではあるが

吸血鬼のエネルギーと味覚の対応がわからないし、同じ味が何を指すのか僕には理解出来ないけれど

今かなり危険な状況であることはわかる、戦闘にノリノリで持ち込んだ彼女が動揺しているからだ

いくら攻撃を受けようが怯まないで突っ込める精神性が彼女の強さを支えているのだ

それが困った顔で僕の方を見て、ましてや「どうしよう」だなんて

対吸血鬼戦闘が初めてで動揺している、というのでは恐らく無いのだろう

自分のそれに彼女は誇りを持っているわけではない

どころか、吸血鬼なんて現れたら嬉々として排除しようとするだろう

ということは、この同じ味というのはもっと限定的な意味であって

この産女は彼女と同じ系列の吸血鬼なのだろう

産女で吸血鬼で、彼女と同じで、僕には見向きもしない

つまり、産女の標的が彼女であって

産女は子供を狙うはずだ、子供が欲しいから

なぜならば産女とは子供を産めずに死んだ妊婦が成るものだからだ

子を思う想いの強さや生命を生み出すエネルギーを体現している妖怪変化で

その強さは本来幽霊になるはずの人間が妊婦であったという一点のみで鬼神の類にすら分類される程だ

更に吸血鬼でもあるということは、吸血鬼で妊婦だった

或いは妊婦が吸血鬼になったのか

彼女と同じ系列の吸血鬼だと仮定するならば後者の可能性が高いだろう

不死者の王としての吸血鬼は世界各国に点在する吸血系の妖怪や

吸血生物としての吸血鬼とは違うからだ

後者ということは、妊婦のまま吸血鬼にやられ死んでしまったのだろう

不死者にやられ、不死者となり蘇る

その過程で子供を失った



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