提督「劇をしたい」龍驤「あのさぁ、さっきからなんなの」
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◆zqJl2dhSHw
[sage saga]
2015/05/17(日) 17:04:44.96 ID:i6oUiyyq0
鳳翔「あの、台本を受け取った時に提督は何か言っていましたか?」
龍驤「主役は瑞鶴がピッタリだと思った、かな」
条件で言えば龍驤も該当する筈だ。
その上で瑞鶴が選ばれたのであれば、たしかに憂慮したくなる気持ちもわからなくはない。
それだけで判断するのはまだ早計だろう。
鳳翔は続きを促す。
鳳翔「他には?」
龍驤「私に向かって惚れてくれ、とか」
鳳翔「はい? 他には?」
龍驤「大好き、とか」
龍驤「冗談がキツイよね……」
鳳翔「……」
鳳翔は生まれる前から航空母艦だった。
赤城や加賀のように生まれてから空母になったわけではない。
空母として生まれることが決まっていた、『始まりの正規空母』だ。
そのような歴史を背負っているからだろうか。
鳳翔は鍛錬に鍛錬を重ねた結果、他の空母が追随できない程の域に達している。
加えて、練習空母としての積み重ねがあらゆる艦載機の発艦を実現してきた。
それを支えるのは、鋭い『離れ』だった。
鍛え上げた勝手が龍驤の胸を射抜く。
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