提督「劇をしたい」龍驤「あのさぁ、さっきからなんなの」
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217: ◆zqJl2dhSHw[sage saga]
2016/03/06(日) 13:40:33.90 ID:Ng8I11rZ0

隼鷹「なぁ、龍驤よぉ」

龍驤「なんや」

隼鷹「秘書艦引き継ぎって提督の命令?」

龍驤「ちゃうで、命令が出た時に何も準備できとらんだら格好つかんやろ? できる龍驤さんはその時に備えとんのや」

隼鷹「うん、そうだよな。お前はそういう奴だよな」

龍驤「そうやで」

隼鷹「ふーん。あのさぁ、龍驤」

龍驤「なぁに?」

隼鷹「もう提督と既成事実作っちまえよ」

龍驤「……おもろいこと言うな。それやった所でどうなるんや? ウチら艦娘やで?」

隼鷹「そうだけどさ。行動できる間にしておかないと、後悔しか残らないからなぁ」

隼鷹は落胆していた。

持てる技能をつぎ込んで龍驤の髪を編みこみ、フレグランスも南西任務で手に入れたバンレイシの精油を惜しげもなく使った。それにも関わらず成果は無し。

提督に問題があることも考えたが、やはり最期の一歩を踏み出すべきなのは龍驤の方だろう。

隼鷹「まぁいいか。なんかイベントなかったの?」

龍驤「特になかったなぁ、一応謝罪に出てただけやからな。まぁ、甘味処でお土産選ぶのにいろいろ食べ比べて、酒保に補充するもの見繕って、服探して、珈琲飲んで……」

隼鷹「よーし、龍驤わかったわかった。特にイベントはなかったんだな」

龍驤「そうや。むしろ帰ってきてびっくり。高速修復剤がごっそり減っとった」

隼鷹「マジで? いや、いいだろう別に。大規模作戦にも参加しないような鎮守府だからさ」

龍驤「そうなんかな。けど、六駆の娘らが頑張った結果やからなぁ」

隼鷹「ふぃー、酒が呑みたい」

龍驤「突然やな。いやゴメン、昨日呑んどらんだな。あとで瑞鶴のところにたかりに行こか。まだ残っとるやろ」

隼鷹「行こうぜ〜。そうだ、鳳翔さんに生ハムメロンを作ってもらおう。洋食の作法を教えてやんよ」

龍驤「別にええよ。箸があるやん」

隼鷹「いつか、大本営に招集を掛けられた時、食事会で提督は冷たい目で見られるんだろうな。『キミのところではテーブルマナーも教えられていないのか』。もちろん龍驤は責められないから安心しろよ」

龍驤「どうか作法を教えてください」

隼鷹「ひゃはっは、もちろんいいぜ〜。けど船渠で土下座はやめろよ」

龍驤「ああ、危ないとこやった。これでウチも安心やわ。ん? 誰か来たみたいやな」





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