提督「劇をしたい」龍驤「あのさぁ、さっきからなんなの」
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169: ◆zqJl2dhSHw[sage saga]
2015/11/23(月) 00:09:52.16 ID:NoHVzsGH0
那珂「……」

呼吸を乱すことなく、那珂は戻ってきた。

ほんの数分だったが、演劇を観終わったような満足感に包まれる。

第六駆逐隊は感涙しながら、狂乱寸前だった阿武隈は驚愕しながら、また、あの北上ですら、ここにいた全員が那珂に拍手を送っていた。

提督「前言撤回だ。第四水雷戦隊、旗艦那珂に命ずる」

那珂「はい」

提督「艦隊式を必ず成功させてくれ。頼んだぞ」

那珂「那珂ちゃんにお任せ〜☆」

今日一番の笑顔だった。

川内「いやったぁあああ! 夜戦だ、夜戦ー!!」

こちらも一番の笑顔になった。

北上「まぁよかったね」

提督「さて、次は那珂のお願いだな。急遽、妙高と解説役を代わってもらったからな。オフの時にも関わらず助かった」

那珂「え〜とね……」

当初の目的とは代わってしまったが、よりよい物を手に入れることができた。

すでに満ち足りたので、この権利を誰かに譲歩しようと考える。

那珂「今日の演習なんだけどね、本当のMVPがあると思うんだ。その人のお願いを聞いて上げて欲しいかな」

提督「おぉ! 何と言う心根の優しさ。これが艦隊のアイドルだというのか!?」

那珂「そうだよ☆ 四水戦の四は幸せの『し』! 那珂ちゃんはね、皆に『し』を運ぶお仕事をしています!」

直視できない眩さだった。

深読みしすぎた阿武隈は気絶しそうになる。

提督「そうか、そうだな」

長門を見る、彼女は頷く。

六駆を見る、彼女たちは頷く。

提督「本日の演習、真MVPを発表する。北上! おめでとう」

北上は阿武隈の気付けをするため、前髪をいじっていた。いじってあげていた。



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