626: ◆SOkleJ9WDA
2016/05/17(火) 19:45:26.98 ID:ChJY6rLl0
響「……」ゴゴゴゴゴ
不知火「……」ゴゴゴゴゴ
誰もが息を呑み静かに見守っていた
二人の周囲を漂う空気は泥の様に重く、熱が篭る
緊張がピリピリと肌を刺し瞼を動かす事すら躊躇わせるほどに、二人から目を離す事を許さない
男「……」
俺たちには黙って見守る事しか出来ない。ただ二人の行く末をこの目で見守る事しか……
不知火「……」ザッ
男「……!!」
不知火がすり足で一歩、響に近づく。その一瞬の動きに俺は気圧された
不知火からほとばしる圧力。それが足の動きに合わせてこちらへと降り注いだのだ
呼吸が止まる程に強く、熱い闘気。これが……駆逐艦の中の戦艦の力……!!
響「……」ザッ
響もまた不知火の動きに合わせ一歩詰めた
響から放たれる闘気も凄まじい。不知火が息をも止める闘気ならば響は……
心臓を握り潰す程の闘気。そこから放たれる圧力に内臓が軋むのを感じる
不知火「……」ザッ
響「……」ザッ
男「……」
一体これからなにが始まろうとしているのか……きっとそれは俺たちの知覚を超えた異次元の戦い
男「……来るッ!!!」
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