とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
1- 20
252: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2015/09/07(月) 00:16:43.36 ID:bBfa6yub0

「ちっ、暴れんじゃねぇよ!」

フラン「いやっ、離して!」



それから数分後。
フランドールは男たち3人に、半ば誘拐される形で人の気配がない路地裏へと連れ込まれた。


周囲には見上げるほどの高さの高層ビルが建ち並び、空を非常に狭く見せている。
その空には星が瞬き始めているが、月はその顔を覗かせていない。
それもそのはず、今宵は『新月』。月が空から姿を消す日である。
故に月明かりに照らされない路地裏はいつも以上に闇が深く、人の本能に原初の恐怖を訴えかける。



フラン「きゃっ!」ドサッ!



人の眼が届かない場所に辿り着くと、フランドールの腕を引っ張っていた男は彼女を乱暴に前に突き出す。
その勢いのままフランドールは前につんのめり、その膝と手を地面に突いた。
手の平が強く擦れ、僅かに血が滲み出す。服には土埃が付き、真紅の衣装の所々を灰色に彩った。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
859Res/553.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice