とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
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102: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2015/06/08(月) 00:22:06.77 ID:YQoKBJAj0

フラン(……いない)



フランドールは扉の影から廊下の様子を見渡す。


廊下には人らしき影は見受けられない。どうやら不審者は近くまで来ていないようだ。
不審者が立てる物音も、先ほどの窓ガラスが割れる音以降聞こえてきていない。
ここまでの音がないと、かえって不気味ですらある。


何処かの部屋に入って物色でもしているのだろうか。
いずれにせよ、これから逃げる身としては好都合だ。
危険な場所に何時までも留まる理由はない。さっさと家から離れた方が良いだろう。


フランドールは足音立てないように注意しながら台所を出る。
そして忍び足で玄関に辿り着くと、扉のノブに手をかけてゆっくりと押し開いた。
軋む音を出すかもしれないと戦々恐々だったが、その心配は無用だったようだ。
扉はスムーズに開かれ、広々とした外の光景が視野に広がった。




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