73:ずいずい ◆9eWjFae4dI
2015/05/03(日) 23:23:17.42 ID:babPTm/UO
提督「それはだな。瑞鶴をより成長させる為だ」
瑞鳳「それは分かってる。提督は理由も無く人を嫌いにならないし、どんな相手でも仕事では平等に接してくれるのもね」
提督「それはそれで私の事を買い被り過ぎな気もするが、まあ良いだろう……」
提督「確かに他の子達に対する支持はかなり良かった。だが、あの時の瑞鶴にその事を言ってしまったら、また油断や過信に繋がる可能性があった。油断や過信は死に直結する。私はその危険性を何としても取り除きたい。だからあの様に叱ったのだよ」
瑞鳳「私の予想通りね。だけど、瑞鶴、今頃泣いてるかもよ? それに心が折れちゃうかも」
提督「確かに瑞鶴は、私にこっ酷く言われて今頃凹んでいるかもしれんが、あの子なら乗り越えてくれると信じてる」
瑞鳳「それは提督の勘?」
提督「いいや、そんな事は無いさ。あそこまで気の強い子だ、そんな簡単に挫折はしない。むしろその悔しさをバネに乗り越えて来ると私は読んでるよ」
瑞鳳「でも、提督の事嫌いになっちゃうかもよ?」
提督「その時はその時だ。結果的に瑞鶴の命を救う事に繋がるのならば甘んじてそれを受け入れよう」
瑞鳳「もう……提督ったら」
提督「私の大切な子達の為だ。その為になら私は修羅にでも何でもなろう」
瑞鳳「私と陽炎ちゃんは提督の事を絶対に見捨てないけどね」
提督「有難いな」
瑞鳳「でも、こんな話は瑞鶴や他の人に聞かせられないね」
提督「そうだな」
コトッ
提督「ん?」
瑞鳳「どうしたの?」
提督「何か物音が聞こえた気がするが、気の所為の様だ」
瑞鳳「そう?」
提督「さて、あと少しで今日の書類整理が終わる。さっさと終わらせよう」
瑞鳳「うん!」
…………。
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