409:ずいずい ◆9eWjFae4dI[saga]
2019/05/01(水) 04:53:16.30 ID:fL52TU+/0
瑞鶴「ダメ! そんなの許さない!」
提督「瑞鶴。君は艦娘という存在の真実を知っているか?」
瑞鶴「艦娘の真実……?」
提督「ああ。艦娘、そして深海棲艦の真実だ」
瑞鶴「……教えて」
提督「艦娘と深海棲艦は同一。つまり深海棲艦もまた艦娘だという事なのだよ」
瑞鶴「私達と深海棲艦が一緒……!?」
提督「お前はアメリカという國を、アメリカ人という人種を、アメリカの軍艦をどう思っている?」
瑞鶴「そ、それは……」
提督「憎いか?」
瑞鶴「ううん、そんな事……」
提督「かつてお前の姉を、先輩を、同僚を、お前に乗り込んでいた乗組員を、そしてお前自身を殺し沈めたアメリカを好いているのか?」
瑞鶴「…………」
提督「人が人でなくなる戦争だったから仕方がなかった、お互い様だった、恨みっこ無しの戦闘だった。様々な偽善の言葉で飾り感情を抑えようとしていても結局の所憎しみや恨みの感情は間違いなく存在する。その負の感情により対象の本質を正しく見通すことが出来ず、歪み間違った認識をその者に与えてしまう。これが艦娘と深海棲艦を分ける」
提督「つまり、日本に対して負の感情を持つ者が艦娘を見れば艦娘は化け物に、日本に対して負の感情を持たない者が艦娘を見れば艦娘もして認識すると言うわけだ。アメリカと戦争をし、殺しあった艦艇がアメリカの艦娘やアメリカ人をを見ればアメリカの艦娘は……」
瑞鶴「う……うそ……」
提督「そう、艦娘と艦娘の殺し合い。これが世界の真実なんだ」
瑞鶴「それじゃあ私達は同じ艦娘を沢山……沢山殺して……ヴォエッ」
提督「すまない……だが瑞鶴には真実を知って貰いたかった」
瑞鶴「ゲホッゲホッ! ……どうしてこんな酷い……」
提督「君にはもう隠し事をしたくない。だから私は瑞鶴に真実と私の為すべき事を伝えねばならない」
瑞鶴「……続けて」
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