【艦これ】まるゆ「隊長が鎮守府に着任しました」
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87: ◆UeZ8dRl.OE[saga sage]
2015/08/10(月) 23:31:17.13 ID:pu2XN3Bu0
緩やかに、だが着実に実力を身に付け、彼女達は少しずつではあるが戦果を挙げていく。
それは同時に、求められるものが増えるということにも繋がる。
避けては通れない問題に、提督はある提案を彼女達に提示するのだった。
「――先行偵察、ですか?」
「あぁ、危険だが重要な任務だ」
「司令官、どうしてそれをわざわざ私達にやらせたいの?」
「はっきり言って、お前達に現在確認されている上位の姫級はどう頑張っても倒せる相手じゃない。そもそも、辿り着くことすら困難だ」
「でも、敵の主力を叩くだけが作戦じゃない、ということ?」
「戦力を削いで、ついでに作戦海域の情報を持ち帰るだけでも十分な成果なのね」
「そういうことだ、艦載機による偵察だけでは分からない情報も多い」
「ちゃんと私達が活躍出来る……うん、ありです!」
「てーとく、別に倒しちゃってもいいんだよね?」
「ゴーヤ、冗談だとは分かってるが敢えて言うぞ? 無理せず帰れ、あくまで偵察だ、絶対にバカな気は起こすな」
「当たり前でち、ゴーヤにはまだまだ被りたい段ボールや壺がたくさんあるんでち」
「じゃあこの件については全員異論は無いということでいいな? 次、それに伴って戦力の増強を行う」
「新しい艦娘が来るんですか?」
「来る――が、実際に出撃するのはお前達だけだ」
「それ、どういう意味?」
「……まぁ、その、何だ。色々大本営から言われているうちに戦力は潜水艦娘だけでいいって啖呵きった結果そうなった」
「提督、やっぱりバカだったの?」
「今更確認するまでも無いと思うな」
「それでそれで、結局誰が来るの?」
「性格に難ありな修理のスペシャリスト、と聞いてる」
「後半だけならすっごく頼りになりそうだね」
「どう考えても嫌がらせか厄介払いじゃない……」
「で、でも仲間が増えるのはまるゆ、嬉しいです!」
「着任は明後日の予定だ。初めての潜水艦以外の仲間で多少最初は戸惑うかもしれんが、よろしく頼む」
大規模作戦への参加と新たな仲間、それぞれに様々な思いを胸に抱きながら、今出来ることを着実にこなすのだった。
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