【艦これ】まるゆ「隊長が鎮守府に着任しました」
↓ 1- 覧 板 20
5: ◆UeZ8dRl.OE[saga sage]
2015/03/11(水) 10:43:26.06 ID:Qsh5gqK30
「伊168よ。言いにくいならイムヤでいいわ」
「伊58だよ。ゴーヤって呼んでね」
「念のために確認するが、二人の艦種は何だ?」
「「潜水艦」」
「おいモグラ、どうやったらこうなる」
「だからまるゆはモグラじゃないもん!」
建造が終わり、蓋を開けてみれば潜水艦が追加で二隻。これでこの鎮守府には、現時点で存在が確認されている日本艦の潜水艦娘の半分が着任したことになる。
油と鉄、多種の弾薬、それからボーキサイトを用い、妖精が未知の技術で行うのが“建造”という行為だ。
どの艦娘が建造されるかは艦艇の魂や残留思念が資源で構成された肉体に完全に定着するまで判別出来ず、特定の艦娘を狙って建造することは出来ない。
故に、この結果は完全なる偶然ではあるものの、提督は流石に頭を抱えた。
「何よ、私達が建造されたのが司令にはそんなに不満なの?」
「ゴーヤの魚雷はお利口さんだから、きっと役に立つでち」
「……お前達、潜水には当然自信があるよな?」
「当たり前じゃない」
「潜るのは大好きだよ?」
「だったらまるゆと明日出撃してもらう。今日は一緒に執務室や私室の整理だ」
「それは構わないけど、司令官、他の艦娘は?」
「ゴーヤ、挨拶したいでち」
「まるゆはここに居るよ?」
「……まさか、これだけなの?」
「理解が早くて助かる」
「そもそもまるゆって誰でちか?」
「まるゆはまるゆだよ!?」
「冗談でち」
早速意気投合、とまではいかないものの、比較的良好な関係を築けそうな二人の艦娘を新たに迎え、四人は執務室へと歩いていく。
丸は難しかったが数字だけなら簡単だなと考える提督に早足でついていくまるゆの表情がその時少し曇っていたのに、彼が気付くことはなかった。
194Res/133.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20