【艦これ】まるゆ「隊長が鎮守府に着任しました」
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45: ◆UeZ8dRl.OE[saga sage]
2015/04/23(木) 22:30:29.18 ID:r04OVrsN0
「うぅ、ボロボロだよぉ……」

「大丈夫だよまるゆ、バケツ被れば治るもん」

「バケツを被っても治りはしないってば……」

「そもそも烏の行水程度で今のお前等は事足りるだろうよ」

「お風呂はゴーヤ達にとってすっごく大事なんでち!」

「バケツ被ればとか言ってたお前が言うな」

 潜水に支障が無くなったまるゆ。
 今度こそは大丈夫と意気揚々と出撃したまるゆの戦果は雷撃する前に大破、撤退という散々なものだ。
 今度は部屋に駆け込むようなことは無かったものの、落ち込んでいない訳ではないのは明らかだった。

「何はともあれまるゆはとりあえず入渠して来い、イムヤとゴーヤは飯の準備な」

「はい、隊長」

「今日はパンにしてみる?」

「じゃあゴーヤが目玉焼くでち」

(何の目玉を焼くつもりだよゴーヤは……それにしても、はぐれすら強敵になるか)

 最初にして最大の問題を乗り越えたかのように見える鎮守府。
 しかし、やはり戦力が全て潜水艦というのにもかなり難があると提督は痛感していた。
 資源不足になりにくいというのは立派なアドバンテージであるものの、それだけで深海棲艦との戦いを続けていけるはずもない。

(――もう二隻ぐらいなら、建造してもどうにかやりくり出来るか?)

 頭の中で資源の計算や今後の作戦を練りつつ、提督はまた工廠へと足を運ぶ。
 後に彼は、その時の事をこう語った。




――――“諦めるには十分な衝撃だった”、と。


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