【艦これ】まるゆ「隊長が鎮守府に着任しました」
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32: ◆UeZ8dRl.OE[saga sage]
2015/03/23(月) 00:10:32.07 ID:XeBNqtcv0
 三日目の朝、四人は鎮守府と目と鼻の先の海――正確には海の上と下――に居た。

「司令官、コレで本当に大丈夫なの?」

「知らん」

「し、知らんって……」

「潜るのが苦手な潜水艦がどうすればうまく潜れるようになるかなんて、俺にはさっぱり分からんし」

 今、まるゆはゴーヤに見守られながら“沈んで”いた。
 手に持った重りによって沈み、それを放して浮上するという行為を繰り返し、身体に潜る感覚を覚えさせる為だ。
 効果があるかは不明だが試せることはやってみよう、というダメ元の特訓である。

「これでダメだったらどうするの?」

「次の方法を考える」

「それでダメなら?」

「また考える」

「ふーん……」

 提督用の小型艦のへりの上に乗り、足をぶらぶらさせながらイムヤは二人が浮いてくるのを待つ。
 その背に加えられた力により、気の抜けたような声と共に彼女が海へ落下するとは、押した提督も予想していなかったのだった。




「二人とも、何やってるんでちか?」

「司令官が一緒に海に潜りたいって言うから、連れていってあげようと思って」

「奇襲に反応出来るか試してみたらこうなった」

「隊長、まるゆにはやらないで下さいね……?」


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