【艦これ】まるゆ「隊長が鎮守府に着任しました」
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187: ◆UeZ8dRl.OE[sage saga]
2018/05/16(水) 00:53:41.72 ID:L3DsJkMj0
喜ばしいことである。とても喜ばしいことである。
成長する際は競い合う相手と教え導く師が居るのが一番良い環境である。
であるからして、今のこの状況は、彼女等にとって天国(じごく)である。
「助っ人ってレベルじゃないのが同行されてないっすか?」
「あぁ、気にするな。ただの我が国の保有する最高戦力の一角だ」
「よく来てくれましたね、うちなんかに」
「最近内務ばかりだったんで、ちょっと羽休めさせる口実にちょうど良かったんだそうだ」
「理由はどうあれ非常に有り難いっすけど……大丈夫なんですか、アレ」
「大丈夫だ、信じてやれ」
「いや、信じたいんすけどね……」
――た、助けて隊長ぉぉぉぉっ!?
――大丈夫、死ぬほど痛いけど死にはしないから。
――鬼でち、悪魔でち!
――ふんっ、悪魔ってのはうちの卯月みたいなのを指す言葉よ、私なんて優しい方だわ。
――ひっ!? 来ないで、来ないでよぉ!
――大丈夫よ、この五十鈴に全部任せなさい。
――この距離で当ててくるとか化け物なの!?
――勘だけじゃこの先生きてけねーよ、当てるんじゃなくて当たる環境を整えんだって。
――本当に同じ晴嵐さんなの!?
――吾輩の教えうる限りを教えてやるが、まずは身をもって味わうことじゃな。
――教えて欲しい、資料だけで分からないこと。
――いいでしょう。艦隊の頭脳と呼ばれたこの私にお任せを!
――そんな技術力、どうやって……。
――妖精さんとやってるうちに、自然と。
「……大丈夫なんすよね?」
「度胸もつくし一石二鳥だろ」
翌日から、某トラックが通るのを見るだけで怯えるイムヤの姿が見受けられたが、全員の練度上昇作戦は成功をおさめるのだった。
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