【艦これ】まるゆ「隊長が鎮守府に着任しました」
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148: ◆UeZ8dRl.OE[saga sage]
2017/02/19(日) 12:59:58.29 ID:tJN0gu/+0
「だからいつも言っているだろ。せめてもう少し隠れる場所を選べ」

「痛いでち……もうお嫁にいけないでち……」

「頭叩かれたぐらいで傷物にされたみたいに言うな」

「何でベッドの下に隠れてたのがバレたの?」

「お前の髪の毛が落ちてるのが見えた」

「そこはお前の考えてることなんてお見通しだって返してくだちぃ」

「……そこまでお前等のことを、俺は理解しているわけじゃない」

 不意に、そこで彼の表情は曇る。その胸中には、つい先日起こった出来事への後悔の念が渦巻いていた。

「――てーとく」

「っ……俺は子供じゃないんだが?」

「ゴーヤはね、てーとくが頑張ってるの知ってるよ。隠れて見てたから」

 抗議を無視するように、ゴーヤは提督の頭を撫でながら話を続ける。
 その表情は、いつも見せる能天気なものではなく、慈愛に満ちたものだった。

「シオイは、てーとくに感謝してるよ。まるゆやイク、イムヤ、はっちゃん、明石さんだって。勿論、ゴーヤもだよ?」

「似合わないことを言うな」

「てーとくも、そういう顔似合わないでち。かっこつけようとして、ボロが出て、皆に白い目向けられるけど、いざというときは頼りになるてーとくで居てくだちぃ」

「……」

 意表をつかれすぎて、提督は自分の顔が赤くなっているのを誤魔化そうと顔を手で隠す。
 しかし、背伸びをして頭を撫で続けるゴーヤの手から離れるのが妙に名残惜しく、暫くそのままでいるのだった。


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