【艦これ】まるゆ「隊長が鎮守府に着任しました」
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144: ◆UeZ8dRl.OE[saga sage]
2017/02/09(木) 22:25:39.68 ID:tAaJmGes0
「……おい」
「何ですか?」
「何がどうしてこうなる」
「お風呂は元々大好きだもん」
「そうじゃない、何でお前と俺で入ることになってるのかと聞いてる」
「提督と入りたかったからだよ?」
「……俺にその気は無いぞ?」
「? 背中流してあげようと思ったんだけど、嫌?」
「背中?……あー、そうか、じゃあ、頼む」
「うん!」
艦娘に親は居ない。仮に親と呼べる存在が居るとしたら、常にその身を案じ、共に生活する提督だ。
死地へ子供を何度も送り出すのが親として正しいかは分からない。しかし、シオイにとって提督は自分の身を傷付けてまでも心に寄り添おうとしてくれた相手である。
元々好意的に見ていた彼女からすれば、今回の一件はその好意をより強くするには十分過ぎるものだった。
その変化を恋愛感情と誤解するのも分からないではないが、艦娘の精神とはそう簡単なものでもない。
仮に一番しっくりくる関係性を言い表すならば、そう――よく遊んでくれる親戚の仲の良いお兄ちゃんだ。
「シオイ、俺の背中は洗うもので磨くもんじゃない」
「大丈夫、ピッカピカにしてあげる!」
「俺の背中をどうしたいんだお前は……」
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