【艦これ】まるゆ「隊長が鎮守府に着任しました」
1- 20
101: ◆UeZ8dRl.OE[saga sage]
2015/11/20(金) 00:36:25.21 ID:syjRasa/0
 生きていく上で、壁というものに何度もぶち当たるのが世の常だ。
 それを乗り越えて進むか、叩いて壊すか、避けて通るかは個人の自由である。
 ――しかし、必然的に巻き込まれる相手が居た場合、その相手のことは考慮すべきだろう。



「隊長、どうやっても辿り着けませんでした……」

「そうか、また日を改めて頼む」




「司令官、やっぱりダメだったわ……」

「分かった、今日は休め」




「提督、あの海域全然進める気がしないのね……」

「何か特殊な装備が必要なのかもしれんな、もう少し調べてみる」




「あんなとこより運河とか行ってみたいなー」

「運河に行きたきゃ全部終わってから好きに行け」




「無理ですね……」

「……」




「てーとく、あそこ行くのもう嫌でち」

「――だ」

「? てーとく?」

「こうなったら意地でも攻略だ! やれることは何でもやるぞ!」

(あっ、これダメなやつでち)



「こ、このマント水を吸って泳ごぼごぼ」

「まるゆ!? 何でそんな泳ぎにくそうな服借りたの!?」

「いつもとほとんど変わらないでち」

「これがドイツの服……ダンケ」

「ちょっと胸の辺りがキツイのね……」

「たまにはスカートも……うん、ありです!」

「よし、これで再出撃――ん?」




 その日、提督は初めて明石の満面の笑みを見た。
 これは彼女が提督達に少し心を開いてくれたということかもしれない。
 故に、頭に向けて六角レンチをフルスイングされたりクレーンで狙われたりバーナーを向けられても問題はない。誰が何と言おうと、問題はないのだ。
 ――後日、その海域は無事別の鎮守府によって突破された。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
194Res/133.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice