男「アイドルの巴マミと同じクラスなんだけど…」
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676:名無しNIPPER
2016/04/24(日) 16:44:45.14 ID:YeediQQj0
男「これはあいつらから奪った物だ……くそっ、俺がもっと早くに奴らの隙を突けていれば杏子ちゃんも死なずに済んだかもしれないのに……!」
男(俺は拳を強く握り、無力感に打ちひしがれる様を演出した)
男「そうだ、戻ってきたということはもう穴は掘れたのか? 随分と早かったな」
ゆま「ほれてない……」
男「何? 駄目じゃないか、早く掘ってあげないと。さあ、早く行くんだ」
ゆま「……うん。でもキョーコもいっしょにいく……」
男「駄目だ」
ゆま「なんで? もうからだふきおわったよ。ゆま、キョーコとまだいっしょにいたい」
男「……」
ゆま「つれていくね」
男(そう言ってゆまちゃんは裸のままの杏子ちゃんを背負い、外に連れ出そうと出入り口へと向かい始める)
男(……まさか疑われているのか? いや、ゆまちゃんにそんな知能はないはず)
男(しかしこうなった以上、杏子ちゃんとやるのはもう無理だろう。俺は再び小巻ちゃんに近づいた)
ゆま「おにーちゃん? どこいくの」
男「え!? いや……こいつらも一応身体を清めてやらないとなと思って」
ゆま「……!! そんなのいらない!! キョーコにひどいことしたのになんで!? そんな人たちほっておいてよ!!」
男「うっ……!」
男(俺は突然怒りの感情を露わにしたゆまちゃんに思わず気圧された……しかし同時に、ゆまちゃんが少なくとも俺を完全には疑いきっていない事も確信する)
男(死にたてのまだ温かい身体を味わえないのは残念だが、ここで無理を通しては魔法少女を全滅させるという本来の目的を達成出来なくなるかもしれない。俺はこの場はゆまちゃんに従う事に決めた)
男「わ、わかった……手伝おう」
男(俺はゆまちゃんの後に続き、教会を出た)
ゆま「おにーちゃん、ほって」
男「何? そんなチャチなスコップで人が入る穴を掘れっていうのか。ゆまちゃんの魔法少女の力でなんとかしてくれよ!」
ゆま「……」
男(俺がそう言うと、ゆまちゃんは機嫌を悪くしたのか無言で魔法少女に変身し、彼女の武器であるハンマーを構え俺の前で大きく振りかぶった)
男「ま、待てやめろ! 話せばわかる! 殺さないでくれ!!」
ゆま「っ!!」ブンッ
男「うおおおおおおおおっ!!」
ドゴオォォッ!!
男「……ゴホッ、ゴホッ」
男(地面が揺れた振動を尻に感じた直後、砂煙が舞い上がり視界を塞ぐ)
男(ようやく目の前がまともに見えるようになると、俺のすぐ横に人が入れるほどの大穴が開いていた)
男「……す、すごいな。ゆまちゃんは治療魔法だけじゃなくてパワーもあるんだな」
ゆま「……いみないよ」
ゆま「キョーコをたすけるために魔法少女になったのに、キョーコがあぶないときにちかくにいられなかった。こんなのぜんぜんいみないよ」
男「↓2」
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