375:雑談スレ>>382を拝借[sage]
2017/05/16(火) 00:43:40.60 ID:nhYGStIe0
麗花にしては、なんて言い方は失礼だと分かっていても、やっぱり、何だか拍子抜けしたというか、肩透かしを食らったというか。
もっとこう、ややこしかったり、難儀だったり、果ては遊園地じゃない場所に連れて行かれるかも、とも想像していた。
朝早くから待ち合わせて。
長い行列に並んで。
定番のアトラクションに乗って。
定番のアトラクションに乗って。
定番のアトラクションに乗って。
アイスクリームなんて食べてみたりして。
また定番のアトラクションに乗って。
お化け屋敷にも入ってみて。
そして、定番の観覧車に乗りながら、ゆっくりと落ちていく夕日を眺めて。
夕日を眺める、彼女の横顔を見つめて。
「プロデューサーさん、今日はありがとうございました」
目が合う。
こんな定番の、当たり前の、普通のプラン。
赤く染まった頬は、夕日のせいだろうか。
「――――普通のデート、憧れだったんです♪」
そんな定番の、当たり前の、普通の二人がする様に、俺たちも影を一つに重ねた。
おわり
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