主任男「今月の目標は前線基地構築か、ツライな」
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86:1 ◆tsERP5rFx9iS[saga]
2015/03/06(金) 00:15:52.69 ID:DM4/2I9p0

ーー 給油施設跡 主任男 ーー


通信男「何でしょうか?結構忙しいのですが」

態度わるっ!あからさまに不機嫌そうだな…


主任男「現在の業務環境を主査に説明ならお前が一番良いと思ってな」

主査「集中してた所すまんな、説明頼む」


通信男「確かに主任男さんは説明苦手ですもんね、分かりました」スッ

この野郎…何気に毒吐きやがって
まぁ肝が座ってきた良い傾向と見よう。…説明下手は事実だし…。


通信男「こちらのPADをご覧下さい」

主査「ん?これは?」

通信男「先方の人員分布と工数増減を時系列で可視化したものです」


周辺地図に人数と時間が表示されていて、移動軌跡に線が引かれている。


通信男「3係が支店に向かう際に迂回して観測機を設置してくれたおかげで
先方にも課題があることが分かってきました」

主査「全然分からん、端的に頼む」


コイツの悪いとこは説明が回りくどいことだな、主査が若干イラついている。


通信男「先方のこの係が特徴的なのですが…」

主査「同一地域内を行ったり来たりしてるな、補充か?」

通信男「だと思います、それなのに人員は補充されてなさそうです。
本現場周辺全体を見ても工数がだんだん減少して充当されて無いようです」


主査「物資補充しかできてないってことか…」

通信男「恐らくは。原因は不明ですが支店との連携が取れていないと推察されます」


不確かな情報で業務計画を立てるのは失敗してくれと言っているようなものだ。
しかし、仮定で課題を設定し計画を立てる必要があるのも事実だ。

まだ俺ではこの場面での判断はできない。


主査「ふーん…。じゃ進行すっか」


技術1係長「……。え?」
通信男「いや、先方の孤立は推定でして…」

主査「日頃から言ってるだろ?分かんないこといくら考えても無駄だって、
できない、やらない理由考えてたって事態は好転しねぇよ」

通信男「しかし、相手の全容や此方の通信体制も…」


主査「だ、か、ら、リスクヘッジしながら進めりゃ見えてくるものがあるって」

主任男「とはいえ結構なリスクですよね。進める根拠は?」


主査/先輩男/主任男「ただのカンだ!」


やっぱな。誰だよこの人管理職にしたの。
通信男が口開けたまま呆けてるじゃん。



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